新刊本、新古本、バーゲンブック、古本、古書の違い

本の分類本にはいろいろな分類があります。新刊本、新古本、バーゲンブック、古本、古書など4種類の分類です。皆さんは新刊本、古本は良く耳にすることと思いますが、新古本、バーゲンブック、古書などは聞いたことあまりないのではないでしょうか?聞いたことはあっても意味がわからないという方が多いと思います。ここでは、古本屋が簡単に本の4っの分類について説明したいと思います。

新刊本

一般の書店、コンビニエンスストアなどで定価で手に入れることができる本です。普通の新しい本のことですね。なぜ定価販売なのかというと、本には「再販制度」というものがあり、著作物である本を公平に全国の読者に同一価格で提供するためのものです。再版制度にはさまざまな意見がり、現在、公正取引委員会が見直しを進めています。

再販制度の詳細については日本書籍出版協会のホームページがわかりやすいです。

新古本

新古本は、俗に言うと「ゾッキ本」とも呼ばれています。聞き慣れない言葉で初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。新古本は、新刊本なんだけれども書店などでは販売されなかった本になります。なぜ、販売されなかったかというと、ここにも「再販制度」が関係してきます。本は、書店、コンビニエンスストアなどで一定期間、店頭に並べられます。そして売れなかった本は、出版社に返本されます。この売れずに戻ってきた本は、再版制度より安く、スーパーのように値引きして販売することはできません。そこで、困った出版社は、古本として古本屋に売ってしまうわけです。この本のことを新古本と言います。古本屋で買った本が新品同様だった経験はありませんか。その本は多分、新古本と思います。

バーゲンブック

バーゲンブックと新古本の違いは、少しややこしいのですが、新古本の説明のところで出版社に戻ってきた本は、再版制度により安く販売できなと説明していますが、実は、一部の本は出版社の意思により定価より安く販売することができます。このように値引き販売される本をバーゲンブックと呼びます。バーゲンブックは売れずに戻ってきた本以外にも最初からバーゲンブックとし販売される本もあります。そのような本は、本の奥付にバーゲンブックであることが記載されています。尚、バーゲンブックは、「自由価格本」、「読者謝恩本」、「非再販本」などとも呼ばれていますね。スーパーなどでワゴンに入れられ売られていたりします。

古本、古書

古本と古書の定義は、いろいろな意見があります。当店では、次のように考えています。古本は、ISBNコードがあり、古書はISBNコードがありません。ISBNコードは国際標準図書番号と呼ばれ、一定のルールで本に付けられたコードになります。

ISBNコードの詳細は、日本図書コード管理センターのホームページがわかりやすいです。

ISBNコードは本の裏側にあり以下のようなものです。

本のISBN

まとめ

本の分類はいろいろな種類があり、わかりにくいですね。でも知っていると、古本を買う際に役に立つ場合もあることと思います。ちなみに、当店では、新古本、古本、古書を扱っています。バーゲンブックもたまに入荷しますね。ご利用お待ちしています。

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